2024年度からのJAF国内車両規則変更について

2023年9月5日付「2024年JAF国内競技車両規則の制定について」が公示されました。
詳細は以下JAFモータースポーツHPを参照ください。

2024年JAF国内競技車両規則の制定について
2024年日本レース選手権規定の制定について
 公示・JAFからのお知らせ一覧

2024年規則

第9章 Formula Beat(F-Be)

第1条 規定
1.1)~1.5)(略)
1.6)競技参加者の義務
 競技参加者は競技期間中、いかなる時でも自己のF-Be車両が本規定に合致していることを、
車両検査委員および競技会審査委員会に立証する義務がある。
1.7)(略)
1.7.1)材質規制
 (略)
 サバイバルセル、ホイールテザー、ボディカウル、エンジンエアボックスおよびシャシー前部
横断隔壁の前方の独立した衝撃吸収構造体、車両最後端下部の独立した衝撃吸収体に関してのみ、
カーボン/アラミド繊維を使用することができる。
1.7.2)~1.8)(略)

第2条 車体と寸法
2.1)~2.1.4) (略)
2.2)オーバーハング
 リアホイールの中心線より後方600㎜以上の所に車両のいかなる部分もあってはならない。
 但し、地上から400㎜以下の高さで、車両の縦方向軸の中心から150㎜以下の部分に、
リアホイールの中心線より後方850㎜以下に衝撃吸収体を置くことが出来る。
 (略)
2.3)~2.5)(略)
2.6)空気力学的装置
 車両の空気力学的性能に影響する車両の他のすべての特定の部分は、本条文に関連する規定を
遵守していなければならない。ウイングは、末端の板状部(翼端部)、その取り付け部品を含め
柔軟であってはならず、初期の形状、取り付け位置を走行中の接触などによる変形を除き
いかなる場合も維持しなければならない。

(略)
2.7)ウイング
 フロントウイングは3枚以下、リアウイングは2枚以下で構成されていること。
左右に独立した構成は2枚と数える。

ウイングの形状は前方および上方から見て長方形であり、各ウイングは車両の縦方向軸に垂直方向に
同一断面形状を維持しなくてはならない。
 (略)
 各ウイングには平板の翼端板を設ける事ができる。フロントウイングの翼端板 の全ての角部
(上側、下側共)には車両側方から見て、最小半径35㎜のRを付 けなければならない。
また、平板の周囲は、半径5㎜以上の円弧の断面形状を持 つこととする。
このR形状を形作る範囲は平板とならなくてもよい。
 (略)
2.8)(略)

第3条(略)

第4条エンジン
4.1)~4.2)(略)
4.3)エンジンの改造
(略)
 具体的には鋭角部の除去、角部のR作業、シリンダーヘッドポート内の研磨加工、
クリアランスの調整作業である。ただし、元の寸法を変更することは許されない。
元の寸法とは申請され承認を受けたエンジンの諸元表に記載された寸法のことである。
 圧縮比は可変であってはならず、14:1を超えてはならない。
ピストンは鍛造品の使用を認める。
ただし、ピストンピン径とリングの本数は一般市販エンジンのピストンと同じであること。

 ピストン以外の部品でも一般市販エンジンの部品が製造中止になった場合、JAFに承認された
F-Beレース用エンジン製造者の指定した部品への交換が許される。
ただし、基本寸法は元の一般市販エンジン部品と同じとする。

 これら以外に使用による磨耗事故によって損傷した部品は、いずれも損傷した部品と全く同一の
日本国内で購入できる(輸出用を含む)部品によってのみ交換が許される。
シリンダーヘッドとエアボックスの間の吸気装置は自由とする。
(略)
4.3.1)~4.3.5) (略)
4.3.6)ピストンおよびコンロッドはバランス調整のみ許されるが、それぞれ1個が未加工品であること。
ただし、バルブとの接触をさける加工は全ピストンに許される。
 コンロッドは交換が許される。ただし、基本寸法は元の一般市販エンジンの純正品と同じとする。
重量は一般市販エンジンの純正品より軽くなってはならない。
基本寸法とは、中心間距離、大端小端穴径、幅である。

 クランクシャフトの最低限のバランス調整は許される。
 (略)
4.3.7)~4.3.14) (略)
4.4)吸気系統の制御
 F-Beエンジン吸気系、真空度コントロール器具。
シングルスロットルのエンジンにはこの器具は適用しない。
 以下に示すコントロール器具は、F-Be用吸気系の真空度をチェックするための最良の方法であり、
控訴の可能性がないものである。
すべてのF-Beは、レース前後にこれをチェックするため、
技術委員の処理により本器具を取り付けなければならない。
この器具のねらいは、吸気系の中に人工的に真空をつくることであり、下記のものが含まれる。
 (略)
4.5)(略)
4.6)排気管
 (略)
 走行中の可変装置は禁止される。また、1.7.1)で使用が禁止される材質を除き、
排気管の材質はサイレンサーを含み自由とする。
 (略)
4.7)(略)

第5条~第7(略)

第8条 潤滑系統
8.1)~8.2)(略)
8.3)オイルキャッチタンク
 (略)
 この容器は透明プラスチック製であるか、透明な窓を備えること。
 (略)

第9条(略)

第10条 ホイールとタイヤ
10.1)~10.3)(略)
10.4)材質
 ホイールの材質は鉄またはアルミを主成分とする軽合金とする。
 最低重量をフロントホイールは3.3㎏、リアホイールは3.9㎏とする。

第11条 安全装置
11.1)消火装置
 (略)
 取り付け位置は車体構造の内側とし、コクピット内とエンジンルームに同時に散布する
2系統の消火装置でなければならない。
その起動装置は、赤く縁取られた最低直径100㎜の白色の円形内に“E”の文字を赤字で描いた
マークで表示されなければならない。

11.2)~11.4)(略)
11.5)安全ベルト
 (略)
 これらのストラップは、車両に確実に固定され、FIA基準8853/2016
合致していなければならない。
11.6)電気回路開閉装置(サーキットブレーカー)
 (略)
 スイッチはコクピットの右側に取り付けられ、その位置が明確に分かるよう白い縁どりをした
青い三角の中に赤色のスパークを描いた標識で表示されていなくてはならない。
また、外部からでも容易に操作できるような構造になっていなければならない。
 外部のスイッチは引く事により操作するもので、主要ロール構造体の基部の右側に取り付けられ、
救急要員が離れた所からフックにより操作できるものでなくてはならず、
底辺が100㎜の青い三角の中に赤色のスパークを描いた標識で表示されてい
なくてはならない。
11.7) (略)
11.8)ヘッドレスト・サイドパット
 (略)
 また、正常な着座位置にあるドライバーのヘルメットの両側に直接沿う位置のコックピット両側の、
少なくとも25,000㎟の領域にわたり、その厚さが50~60mmの衝撃吸収材によるパッドを
装備しなくてならない。
 (略)
 ドライバーの快適性のみを目的として、本体ヘッドレストと同一の素材の追加パッドを以下の寸法にて
ヘッドレストに取り付けることが認められる。

 ヘルメット後方:厚さは10㎜以下とする。
 両側面:厚さ20㎜以下、最小寸法は直径100mm もしくは1辺が100㎜とする。
11.9)~11.9.1) (略)
11.9.2)側面防護体
 (略)
 2022年FIA国際競技規則付則J項
「ARTICLE274 FORMULA4 – 1st GEN TECHNICAL REGULATIONS」の基準を満たし、
FIAの承認を受けているサバイバルセルを持つ車両はこの側面防護体を備えなくても良い。
11.9.3)~11.10) (略)

第12条(略)

2023年規則

第9章 Formula Beat(F-Be)

第1条 規定
1.1)~1.5)(略)
1.6)競技参加者の義務
 競技参加者は競技期間中、いかなる時でも自己のF4車両が本規定に合致していることを、
車両検査委員および競技会審査委員会に立証する義務がある。
1.7)(略)
1.7.1)材質規制
 (略)
 サバイバルセル、ホイールテザー、ボディカウル、およびシャシー前部横断隔壁の前方の独立した
衝撃吸収構造体、車両最後端下部の独立した 衝撃吸収体に関してのみ、
カーボン/アラミド繊維を使用することができる。
1.7.2)~1.8)(略)

第2条 車体と寸法
2.1)~2.1.4) (略)
2.2)オーバーハング
 リアホイールの中心線より後方600㎜以上の所に車両のいかなる部分もあってはならない。
 但し、地上から350㎜以下の高さで、車両の縦方向軸の中心から150㎜以下の部分に、
リアホイールの中心線より後方700㎜以下に衝撃吸収体を置くことが出来る。
 (略) 2.3)~2.5)(略)
2.6)空気力学的装置
 車両の空気力学的性能に影響する車両の他のすべての特定の部分は、
本条文に関連する規定を遵守していなければならない。
例えば、前部ウイング末端の板状部(翼端部)、柔軟であってはならず、かつ1枚の平板であっても
空気力学的性能に影響を及ぼすいかなる部品も追加することを禁止する。

 (略)
2.7)ウイング
 フロントおよびリアウイングは2枚以下で構成され3枚以上で構成することは禁止する
なお、ウイングの形状は前方および上方から見て長方形であり、
全域にわたって同一断面形状を維持しなくてはならない。
 (略)
 各ウイングには平板の翼端板を設ける事ができる。
フロントウイングの翼端板の全ての角度(上側、下側共)には車両側方から見て、
最小半径35㎜のRを付けなければならない。
また、平板の周囲は、半径5㎜以上の円弧の断面形状を持つこととする。
このR形状を形作る範囲は平板とならなくてもよい。
 (略)
2.8)(略)

第3条(略)

第4条エンジン
4.1)~4.2)(略)
4.3)エンジンの改造
 (略)
 具体的には鋭角部の除去、角部のR作業、シリンダーヘッドポート内の研磨加工、
クリアランスの調整作業である。
ただし、元の寸法を変更することは許されない。
元の寸法とは申請され承認を受けたエンジンの諸元表に記載された寸法のことである。
 これら以外に使用による磨耗事故によって損傷した部品は、いずれも損傷した部品と全く同一の
日本国内で購入できる(輸出用を含む)部品によってのみ交換が許される。
シリンダーヘッドとエアボックスの間の吸気装置は自由とする。
 (略)
4.3.1)~4.3.5) (略)
4.3.6)ピストンおよびコンロッドはバランス調整のみ許されるが、
それぞれ1個が未加工品であること。
ただし、バルブとの接触をさける加工は全ピストンに許される。
 クランクシャフトの最低限のバランス調整は許される。
 (略)
4.3.7)~4.3.14) (略)
4.4)吸気系統の制御
 F4エンジン吸気系、真空度コントロール器具。
シングルスロットルのエンジンにはこの器具は適用しない。
 以下に示すコントロール器具は、F4用吸気系の真空度をチェックするための最良の方法であり、
控訴の可能性がないものである。
すべてのF4は、レース前後にこれをチェックするため、技術委員の処理により
本器具を取り付けなければならない。
この器具のねらいは、吸気系の中に人工的に真空をつくることであり、下記のものが含まれる。
 (略)
4.5)(略)
4.6)排気管
 (略) 走行中の可変装置は禁止される。また、1.8.1)で使用が禁止される材質を除き、
排気管の材質はサイレンサーを含み自由とする。
 (略)
4.7)(略)

第5条~第7(略)

第8条 潤滑系統
8.1)~8.2)(略)
8.3)オイルキャッチタンク
 (略)
 この容器は透明をプラスチック製であるか、透明な窓わくを備えること。
 (略)

第9条(略)

第10条 ホイールとタイヤ
10.1)~10.3)(略)
10.4)材質
 ホイールの材質は鉄またはアルミ軽合金とする。

第11条 安全装置
11.1)消火装置
 (略)
11.2)~11.4)(略)
11.5)安全ベルト
 (略)
 これらのストラップは、車両に確実に固定され、
FIA基準8853/98に合致していなければならない。
11.6)電気回路開閉装置(サーキットブレーカー)
 (略)
 スイッチはコクピットの右側に取り付けられ白い縁どりをした底辺が100㎜の青い三角の中に
赤色のスパークを描いた標識で表示されていなくてはならない。
また、外部からでも容易に操作できるような構造になっていなければならない。
 外部のスイッチは引く事により操作するもので、主要ロール構造体の基部の右側に取り付けられ、
救急要員が離れた所からフックにより操作できるものでなくてはならない。
11.7) (略)
11.8)ヘッドレスト・サイドパット
 (略)
 また、正常な着座位置にあるドライバーのヘルメットの両側に直接沿う位置のコックピット両側の、
少なくとも25,000㎟の領域にわたり、その厚さが50~60mmの衝撃吸収材によるパッドを
装備することができる
 (略)
11.9)~11.9.1) (略)
11.9.2)側面防護体
 (略)
 FIAが定めるF4サバイバルセルで側方貫通パネルを備える車両はこの側面防護体を備えなくても良い。
11.9.3)~11.10) (略)

第12条(略)

 

上記規則改定照合表は以下JAFのHPからPDFをDLいただけます。(P6~P10にF-Beの記述があります)
https://motorsports.jaf.or.jp/-/media/1/3375/3379/3402/3404/4128/20230905.pdf